目次
1 科学的知性と神話の枠組み 「魔法屋敷」「地球を呑む」「きりひと賛歌」
2 ロボットと人間の悲劇 「鉄腕アトム」
3 空と海の想像力 「キングコング」「ピピちゃん」「鳥人大系」「海のトリトン」
4 ストッキングのエロティシズム 「ジャングル大帝」「地球を呑む」「アラバスター」「やけっぱちのマリア」
5 不変の母と変容する女性 「ロストワールド」「キャプテンKen」「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」
6 分身の発想 「妖怪探偵団」「リボンの騎士」「白いパイロット」「黄金のトラック」
7 虫の生活 「地底国の怪人」「人間昆虫記」「ZEPHYRUS」
8 戦争と週末の予感 「来るべき世界」「地球の悪魔」「0マン」「アリと巨人」
9 幼年マンガと劇画 「チッポくん こんにちは」「ガムガムパンチ」
10 映画的手法・再考 「新宝島」
おわりに
内容説明
なぜ手塚マンガは時代を越えて人々を魅了してきたのか。そのナゾを解くべくさまざまなマンガをとりあげて検討。作品に表現されたさまざまなイメージをたどりながら、優れた創作家が共通して持つ格闘の跡を浮きぼりにした。