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日本における原子力発電のあゆみとフクシマ  新刊

日本における原子力発電のあゆみとフクシマ
著者 原発史研究会
ジャンル 経営
出版年月日 2018/02/28
ISBN 9784771030169
判型・ページ数 A5・256ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

第1章 原子力の社会的利用推進論の20世紀前半における歴史的展開  佐野正博
 はじめに
 ――被爆国日本における原発の社会的受容と社会的普及――
 第1節 原子力の「軍事」的利用と「産業」的利用という「軍民両用」的二重性
 第2節 被爆国日本における原発の社会的受容に関する,科学・技術の「善用・悪用」二元論の歴史的役割
 第3節 科学的知識,技術学的知識,技術的知識,製品の区別と連関という視点からの,「善用・悪用」二元論に関する批判的考察
 第4節 「科学」的発見に基づく20世紀初期の原子力利用の社会的正当化論
     ―― 戦前期の原子力利用推進論(その1)――
 第5節 「技術」的発明に基づく1940年代前半期の原子力利用の社会的正当化論
     ――戦前期の原子力利用推進論(その2)――
 第6節 原子力の「軍事」的実用化に基づく原子力利用の社会的正当化論
     ――1945年日本における原子力の産業的利用への強い社会的期待――
 第7節 日本における「核爆発の平和的利用」論
     ――原爆による台風被害防止――
 おわりに

第2章 アメリカの核戦略の下でたどった草創期の日本の原子力開発政策  兵藤友博
    ――民主を断ち切る政治主導,自主には程遠い従属,そして安全軽視――
 はじめに
 第1節 戦時と戦後に見るアメリカの原子力開発の特徴
 第2節 原子力開発の解禁と科学者軽視の始まり
     ――「学術と政治」に見る自主と従属の構造――
 第3節 学術会議の自主開発の議論と政財界の現実路線
     ――アメリカの核戦略転換――
 第4節 原子力三原則の「起源」と科学者の原子力研究の考え方
 第5節 政界・産業界を中心とした原子力開発の既成事実化と原子力委員会
 第6節 原子力基本法成立と原子力開発利用長期計画
     ――原子力開発の本格化――
 第7節 原子力基本法の成立とその後の変転
 おわりに

第3章 原子力技術の形成にみる経済性と安全性  山崎文徳
 はじめに
 第1節 アメリカの原子力政策と原子力技術の形成
 第2節 電気出力の増大による経済性の追求
 第3節 設備利用率の改善による経済性の追求
 第4節 経済性の追求がもたらす安全上のリスク
 第5節 安全対策がもたらす原発の非経済性
 おわりに

第4章 原発事故につながった東電の経営の歴史的な経緯  中瀬哲史
 はじめに
 第1節 東電の経営基盤形成期
     ――1950年代――
 第2節 東電の経営基盤確立期
     ――1960~1980年代――
 第3節 東電の経営基盤動揺期
     ――1990年代後半以降――
 おわりに

第5章 緊急事態への組織の対応  小久保みどり
    ――「フクシマ」から考える――
 はじめに
 第1節 東電を中心にした福島第一原発事故に至る原発関連の足取り
 第2節 組織の構造,環境適合と福島第一原発事故への東電の対応
 第3節 組織事故に関する先行研究および福島第一原発事故への東電の対応
 第4節 福島第一原発事故時の東電のリーダーシップ
 第5節 緊急時のマネジメント・システム
 おわりに

第6章 会計情報からみる福島第一原発事故への道 金森絵里
 はじめに
 第1節 損害賠償コストと原賠法
 第2節 発電コストと原発の経済性
 第3節 バックエンドコストと産業界の政策参画
 第4節 東電における原発の安定性と経済性
 おわりに

あとがき
原子力関連年表
索  引

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内容説明

福島第一原発事故は、いったんシビアアクシデントが起これば原子力は人間が取り扱うことが極めて困難であることを知らしめた。なぜ、我われはこれほど原子力に対して楽観的で無為でいることが出来たのか。日本の原子力政策における科学・技術と政治、 東京電力の経営と原子力発電の安全性・経済性を領域横断的・歴史的研究により総合的に描き出し、これからの日本の原子力発電のあり方を考える。

原発史研究会
佐野 正博  明治大学経営学部教授
兵藤 友博  立命館大学経営学部教授
山崎 文徳  立命館大学経営学部准教授
中瀬 哲史  大阪市立大学大学院経営学研究科・商学部教授
小久保みどり 立命館大学経営学部教授
金森 絵里  立命館大学経営学部教授

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