目次
成書を祝して
刊行に寄せて
増補刊行を祝して
要 約
第1章 不登校という問題の背景
1.不登校の現状
2.不登校生徒への対応
3.スクールカウンセラーへの理解と評価
4.スクールカウンセラーにおける「3つの“あ”」
5.「ぼちぼちいこか」のアプローチ
第2章 絵本の可能性
1.なぜ絵本なのか
2.絵本を用いた心理学的研究の流れ
3.絵本の読み聞かせについての研究
4.絵本の読み合わせについての研究
第3章 研究Ⅰ:不登校生徒への絵本を用いたウォームアップ面接
1.ウォームアップ面接とは
2.面接の方法:アニマルクイズとサバイバルクイズ
3.なぜ心理クイズを用いるのか
4.生徒たちの回答
5.ウォームアップ面接の大切さ
第4章 研究Ⅱ:不登校生徒への絵本を用いた読み合わせ面接
1. 技法としての読み合わせ
2. 対象と手続き
3. ねらい
4. 自己表出のあらわれ
5. 絵本を媒介にした心の交流
6. 3つの事例
7. 絵本の力を借りる
第5章 研究Ⅲ:不登校生徒と母親による絵本の読み合わせ面接
1. 保護者を巻き込む
2. 面接を行なう
3. 親子関係という効果
4. 面接の結果
5. 親子の距離が近づく
6. 6つの事例:現実への橋渡し
7. カウンセラーの役割
第6章 総合考察
1. 研究の要約
2. 絵本の読み合わせ面接の臨床心理学的意義
3. 今後の課題
補 論
絵本の力
補論のはじめに
第7章 心を癒す絵本と音楽の力
はじめに
1.イギリスやカナダにおける絵本と音楽を活用した教育プログラム
2.絵本の読み合わせと音楽のコラボレーションイベント
3.復興地における「絵本の読み合わせと音楽のコラボレーションライブイベント」
4.復興地における「絵本の読み合わせと音楽のコラボレーションライブイベント」の実践
5.復興地における「絵本の読み合わせと音楽のコラボレーションライブイベント」の効果
6.復興地をエンパワーする遠隔地での絵本を媒介とした活動
おわりに
文 献
謝 辞
おわりに
索 引
内容説明
不登校生徒が絵本を用い読み合わせ面接によってどのように変化しえ行くのかをP-Fスタディの心理検査により検証し、有効な手段であることを証明する。さらに増補部分では、東北大震の災被災地支援の実践例から絵本と音楽のコラボレーションイベントの可能性をさぐる。