目次
コメンテーターは,無双か
送り手とは,何者か
送り手になる覚悟
送り手だらけの世界観
送り手のいる百景
送り手とは,“うまみ”のある立場なのか
やっぱりメディアは,送り手のもの
Chapter 2 見えやすいメディア論
メディアの視点とは
メディアの精細度
メディアは不完全だからこそ,おもしろい
ロミオとジュリエットとメディア
開け! メディア
誰でも使えるメディア像
メディアという物の理(ことわり)
ライジングTV
リテラシーフリー! なメディアとは
Chapter 3 見えやすい内容論
真実とは
そして事実とは
フェイクニュースはなくならない
見方によっては,報道内容など,すべてまがいもの
それでも井戸端会議より,編集会議
テロをなくすための編集
ゼロという編集権(ブラックアウト)
処方箋としての解決報道
そして,報道内容の進化を望む
Chapter 4 そして,使いやすい受け手論
教養としての直観リテラシー
日常で育つ直観リテラシー史
直観リテラシーの骨子
受け手とは,無垢な存在なのか
直観リテラシーの条件
直観リテラシーの基盤(一周目)
直観リテラシーが築く! 受け手文化
個体発想が,系統発想をなぞるとしたら……
テレビというユートピア
直観リテラシーを研く実習
内容説明
開け!メディア
マス・コミュニケーション理論を「送り手」「メディア」「内容」「受け手」の4つに単純化し、テレビを切り口に、わかりやすく解説。虚実入り乱れる情報社会で、惑わされず、したたかに生き抜くために、本質を見抜く眼(直観)を鍛え、実践的なリテラシーを体得する。
◎アルコール依存症からカムバックした著者がおくる、単純明快な「マスコミ理論」
《著者紹介》
前田 益尚(まえだ ますなお)
近畿大学文芸学部准教授。1964年生まれ、滋賀県大津市出身。成城大学大学院文学研究科コミュニケーション学専攻博士後期課程修了。法政大学社会学部兼任講師などを経て,現職。ステージ4の下咽頭がん、アルコール依存症を乗り越え、2015年から再び教壇に立つ。専門はメディア文化論。主な著作に『大学というメディア論―授業は,ライヴでなければ生き残れない』幻冬舎,2017年。『楽天的闘病論―がんとアルコール依存症,転んでもタダでは起きぬ社会学』晃洋書房,2016年など。