目次
第一章 「主観的精神の哲学」の基本課題
第二章 「主観的精神の哲学」の基本展開
第二部 「主観的精神の哲学」の基本概念の検討
序 論
第一章 「主観的精神の哲学」における精神の没意識的境位とその意義
第二章 身体と言語
第三章 〈第二の自然〉と〈機械制〉 ―「主観的精神の哲学」の構造と帰趨
第四章 欲求/狂気/情熱 ―精神における主体の顚倒と更新
終 章 生成する主体
内容説明
主体はいかに生成し、転倒し、新生するのか。
ヘーゲルの未完の体系「主観的精神の哲学」を通じ、近代の主体の来歴と行方を追う。
意識と知性の背後、没意識的なものと習慣的なものとの交錯のなかで、近代を担う〈主体〉はその地平を開き、そして揺さぶられてゆく。
研究史上の落丁であったヘーゲル「主観的精神の哲学」の全容と射程に迫る、初の試み。