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中国経済は強い

そのシステムとポストコロナの世界経済

中国経済は強い

中国経済を金融、財政、企業などのサブシステムに分解し分析。中国経済は米国の対極にある完結した総合的なシステムであり、強い

著者 古島 義雄
ジャンル 経済
出版年月日 2021/11/20
ISBN 9784771035256
判型・ページ数 菊判・224ページ
定価 3,300円
在庫 在庫あり
 

目次

第1章 中国異端論
――国際政治経済面からの考察――
第1節 日本異質論――中国異端論の前例として――
第2節 中国経済の実力
第3節 中国異端論の系譜
第4節 なぜ中国異端論は、日本異質論に比べてタイミングが遅れたのか
第5節 結  論

第2章 金融システム
――国有銀行中心型システムからインターネットバンキングへ?――
第1節 中国金融システムの歴史的変遷と概観
第2節 シャドーバンキングの背景と銀行行動の変容
第3節 シャドーバンキングの現状と地方政府債務・不良債権問題
第4節 証券市場
第5節 ネット金融を巡る動き
第6節 人民元のデジタル通貨化
第7節 現代貨幣理論(MMT)と中国の金融システム
第8節 結  論

第3章 財政システム
――中央政府と地方政府――
第1節 財政システムの推移
第2節 地方財政システムとその改革
第3節 財政システムの概観
第4節 結  論

第4章 企業システム
――中国の企業とは何か――
第1節 企業改革の進展と企業形態の変容
第2節 大企業の保有構造
第3節 中国企業の保有形態についての歴史的考察
第4節 中国製造業の地域別、所有者別特徴――鉄鋼、自動車、家庭電器、電子機器産業ケース――
第5節 結  論

第5章 社会保障システムと保険業界
    ――企業から国家へ――
第1節 人口問題――高齢化と都市化を巡って――
第2節 社会保障システム
第3節 保険業界の歴史と現状
第4節 結  論

第6章 対外経済システム
――「一帯一路」への路――
第1節 対内直接投資と貿易の歴史と概況
第2節 為替レートと人民元の国際化
第3節 対外ポジションの変化と対外直接投資(走出去)
第4節 「一帯一路」構想
第5節 アジアインフラ投資銀行の設立経緯と現状
第6節 結  論

第7章 教育システム
――科挙から科学技術立国へ――
第1節 教育システムの変遷と概要
第2節 教育システムの特徴と課題
第3節 結  論

第8章 中国の経済システム
――中国経済は「地域分散型複合経済」である――
第1節 中国経済の概観
第2節 中国経済の論点
第3節 五カ年計画の概要とその意味
第4節「ワシントンコンセンサス」と「北京コンセンサス」
第5節 中国型資本主義とはなにか――「地域分散型複合的資本主義」論――
第6節 結  論

第9章 中国異端論を超えて
――ポストコロナの正統と異端――
第1節 新古典派経済学の揺らぎ――リーマンショック以降の政府の役割――
第2節 政府の積極的な役割への期待
第3節 新型コロナウィルス危機下の世界経済
第4節 AIネット社会の勝者
第5節 中国モデル・北京コンセンサスの応用可能性と持続可能性
第6節 結  論

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内容説明

いったい中国とはどういう国なのか

米国の対極にある中国経済異端・異質とされながら、そのシステムを客観的に俯瞰しうる専門書は多くない。金融、財政などのサブシステムに分解し、その歴史・経緯から省察することで、中国経済の全体像を再構築した快著

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