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政治と音楽

国際関係を動かす“ソフトパワー”

政治と音楽

「パワーとしての音楽」を国際政治学、グローバル・ヒストリーの観点から分析する。気鋭の国際政治学者たちによる待望の研究書

著者 半澤 朝彦 編著
ジャンル 哲学 > 美学
政治
政治 > 国際政治
芸術
おすすめテキスト > 政治
出版年月日 2022/04/20
ISBN 9784771035959
判型・ページ数 A5・290ページ
定価 3,080円
在庫 在庫あり
 

目次

第Ⅰ部 政治的動員と音楽
 第1章 音楽は政治を変えられるか(大中 真)
      ――エストニアの「歌の祭典」――
 第2章 帝国のこだま(等松 春夫)
      ――イギリス帝国と公共音楽――
 第3章 政治のための音楽、音楽のための政治(芝崎 祐典)
      ――ナチスドイツとアメリカ占領軍政府――

Column 1 ロックは権力に「飼い慣らされた」のか (福田 宏)
Column 2 体制転換の夢と愛国パンク (浜 由樹子)

第Ⅱ部 音楽とアイデンティティ・表象・規範
 第4章 音楽の「色」が投影するもの(齋藤 嘉臣)
      ――ジャズは何色か――
 第5章 越境するアイデンティティ(福田 義昭)
      ――アラブ諸国の国歌――

  補 論「君が代」の起立斉唱拒否 (阿部浩己)

 第6章 演奏規範とジェンダー(山本 尚志)
      ――昭和前期の在日ユダヤ系演奏家と日本の女性ピアニストによる非同調――

Column 3 戦時下日本の音楽と商業主義 (辻田 真佐憲)
Column 4 公式の音楽、民衆の歌 (阿部 浩己・半澤 朝彦)

第Ⅲ部 グローバリゼーションと音楽
 第7章 クラブミュージックと直接民主主義のグローバル化(五野井 郁夫)
      ――セカンド・サマー・オブ・ラブ以降の電子音楽が変える世界政治――
 第8章 アメリカ軍産メディアエンターテイメント複合体が担う主体形成(前田 幸男)
      ――政治的なるものとしての日常性――
 第9章 グローバルとローカル(細田 晴子)
      ――佐渡から見るソフトパワーとしての「鼓童」――

Column 5 音楽チャリティーは誰のものか (井上 実佳)
Column 6 モーリシャスの「音」にひそむもの (井手上 和代)
Column 7 ナショナリズム象徴の換骨奪胎 (池内 恵)
        ――リビア革命歌「われわれは降伏しない」――

第Ⅳ部 音楽で世界を読み解く
 第10章 「歌の人間学」としてのブルース(佐藤 壮広)
       ――詞(ことば)で表現する政治・社会・文化――
 第11章 Are you experienced? 体験としての音楽(芝崎 厚士)
       ――とある授業の実践摘録――
 第12章 ドン・キホーテの風車(半澤 朝彦)
       ――サウンドスケープ論の「近代批判」再考――

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内容説明

News
『Voice』(2022年8月号)で書評掲載
『ミュージック・マガジン』(2022年8月号)で書評掲載
『週刊 東洋経済』(2022年7月16日号)で書評掲載



ほとんどの政治的な変動の背後には、“音楽”が鳴り響いている。政治学やグローバル・ヒストリーの立場から、音楽ジャンルを横断し、「政治と音楽」を国際関係の中でトータルに捉える。気鋭の国際政治学者たちによる待望の研究書。



〈執筆者紹介〉(執筆順、*は編著者)

*半澤 朝彦(はんざわ あさひこ)
 明治学院大学国際学部教授
大中 真(おおなか まこと)
 桜美林大学リベラルアーツ学群教授
等松 春夫(とうまつ はるお)
 防衛大学校国際関係学科教授,国際日本文化研究センター客員教授
芝崎 祐典(しばざき ゆうすけ)
 中央大学大学院法学研究科非常勤講師
福田 宏(ふくだ ひろし)
 成城大学法学部准教授
浜 由樹子(はま ゆきこ)
 静岡
県立大学国際関係学部准教授
齋藤 嘉臣(さいとう よしおみ)
 京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
福田 義昭(ふくだ よしあき)
 大阪大学大学院人文学研究科准教授
阿部 浩己(あべ こうき)
 明治学院大学国際学部教授
山本 尚志(やまもと たかし)
 拓殖大学商学部非常勤講師
辻田 真佐憲(つじた まさのり)
 評論家・近現代史研究者
五野井 郁夫(ごのい いくお)
 高千穂大学経営学部教授
前田 幸男(まえだ ゆきお)
 創価大学法学部教授、国際基督教大学社会科学研究所研究員
細田 晴子(ほそだ はるこ)
 日本大学商学部教授
井上 実佳(いのうえ みか)
 東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部教授
井手上 和代(いでうえ かずよ)
 明治学院大学国際学部専任講師
池内 恵(いけうち さとし)
 東京大学先端科学技術研究センター教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)
佐藤 壮広(さとう たけひろ)
 山梨学院大学学習・教育開発センター特任准教授
芝崎 厚士(しばさき あつし)
 駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授、国際日本文化研究センター客員教授

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


【書評・紹介】
・『外交』Vol.73 「新刊案内」(2022年5月)
・「Mercure des Arts」 評者:能登原 由美 先生(2022年5月)
・『ジャズ批評』228号(2022年7月号)
・『週刊東洋経済』2022年7月16日号(第7063号)「ブックレビュー」 評者:渡邊 啓貴 先生(帝京大学教授)

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