目次
1.実務経験から芽生えた問題意識
2.日本のNPMの過程を明らかにするということ
3.本書における用語
4.本書の構成
第Ⅰ部 世界と日本のNPM
第1章 世界におけるNPMと統治形態モデル
はじめに
1.NPMとその流行を巡る議論――ポリットとブカールトの論考から
2.NPMへの収束に向けられた批判
3.NPMに代わる統治形態モデルは存在するのか
おわりに
第2章 日本の地方自治体におけるNPM導入の特性
はじめに
1.NPM流行を受けた日本の地方自治体の行動
2.分析のための仮説とフレームワーク
第Ⅱ部 都道府県におけるNPMの導入とネットワーク型モデルの動態
第3章 都道府県「行政経営計画」の内容分析
はじめに
1.都道府県におけるNPM運用に関する実証分析の考え方
2.分析結果とその考察
おわりに
第4章 NPM手法を背景とした「協働」の概念
はじめに
1.NPM型協働の誕生
2.NPM型協働の位置づけ
3.「協働」の文脈的変化
4.「協働」の業績測定指標の実態
5.行政経営計画から垣間見えるNPMと協働の混在
おわりに
第Ⅲ部 都道府県におけるNPM施策・制度の運用
第5章 NPMの文脈における行政評価の変容
はじめに
1.都道府県における行政評価の実像
2.総合計画の特性とその評価に係る困難性
3.行政評価における統治形態モデルの共存とハイブリッド
第6章 指定管理者制度の運用とその要因
はじめに
1.指定管理者制度の本旨と課題
2.地方自治体が「公募・非公募」を判断する際に何を考慮しているか
3.都道府県が「公募・非公募」を判断する背景にあるもの
4.指定管理者制度における統治形態モデルの共存とハイブリッド
おわりに
終 章 NPMに対する地方自治体の反応
1.NPMの実相
2.地方自治体の将来像
内容説明
自治体経営の過去と現在、そしてこれから
本書では、かつて地方自治体を席巻したNPM(新公共経営)の現在の姿を解説する。集中改革プラン、行政評価、指定管理者制度を対象に、NPMを選択的・部分的に導入してきた経緯やその変容過程を紐解くとともに、自治体経営の課題を浮き彫りにする。関連書籍
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